日本人解放、アンマン市民も歓喜の声

 【アンマン=桜庭薫、植松正史】「本当か!おめでとう」――。イラクでの邦人人質事件の解決を受け、日本政府の現地緊急対策本部のあるアンマンの市民も一様に歓喜の声をあげた。親日家の多いヨルダンのお国柄を反映し、首都アンマンの市民の間で事件への関心は高かった。

 客待ちをしていたタクシー運転手4人は記者が人質解放を伝えると一斉に拍手して抱き合った。「心の底からうれしい。自分はイスラム教徒だが、コーランには人質をとっていいとはひと言も書いていない。拘束グループの行為は許せなかった」とハサンさん(40)。

 町中を歩いていた会計士のムハンマド・イブラヒムさん(35)は満面の笑みで両手を広げながら喜びを爆発させた。「厳しい環境に耐え続けた人質3人を誇りに思う。本当によかった」と語ると周りには歓喜の人だかりができた。

 「無事に解放されて本当によかった」。人質となっていた3人が解放され、バグダッド市民も口々に喜びの声を上げた。 (22:52)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040415AT1G1503Q15042004.html



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